女優を目指していたところを歌手としてスカウトされる。 幼い時から京劇の劇団に入り、歌と踊りのトレーニングを積んでいたこともあり、1990年のデビューからたちまちトップアイドルとなる。
4枚目のアルバム『寂寞喧嘩』からアコースティック路線へ、また『六月的茉莉夢』からは都会的な女性へと成長。
1994年にはシンガポールの「酔心金曲奨」で最も人気のある歌手として賞を受ける。
1995年からは広東語アルバムで香港にも進出。
そして更なる成長を期し、
1996年にドイツのフルーズ・ガーデンのカヴァー曲『LEMON TREE』を発表。
これが全アジアで大ヒット、アジアを代表する実力派トップアイドルとなる。
その後『鴨子』『
Fool』ではそれまでの清楚なイメージから一変し、ファンキーな姿を披露してファンを驚かせた。
その後もキュートなビジュアルはそのままに、肩肘張らない大人の女性に成長し、安定した支持を受けていた。
しかし、いつまでも華やかなアイドルの世界にいるわけにはいかない。
それまでアルバム制作等に関してもあまり積極的に意見を言うことはなかったというターシーが、あらためて自分を見つめ直した時「私はスターになりたいわけじゃない。
ただほんとうに歌うことが好きだから、人々の心に残る歌を歌っていきたい」と気付き、これからはアーティストとして自分が表現したいことを歌っていこうと決意した。
そうして出来上がった今作ではそれまでのアイドル的な要素を一新し、質素な服に控えめなメイクというビジュアルで、音作りのほうもミュージシャンと共同作業というかたちで行い、作詞作曲も
1曲手掛けている。